子育てをしていると、「何回言えば分かるんだ」と思うことがある。
特に息子については、今まで何回同じことを言ってきたか分からない。
「宿題やった?」
「明日の準備した?」
「使ったものは片付けて。」
「早くしなさい。」
たぶん本人からしたら、毎日のように同じことを言われているわけで、親としても言いたくて言っているわけではない。
できれば何も言わずに、自分からやってほしい。
でも、現実はそう簡単にはいかない。
一回言って動かなければ、もう一回言う。
それでも動かなければ、少し声が大きくなる。
それでもダメなら、最終的には「いい加減にしなさい!」となる。
そして怒った自分も疲れる。
息子も嫌な気分になる。
その場はなんとか動いたとしても、次の日になればまた同じことが起きる。
これを繰り返していると、「もっと強く言えばいいのか?」と考えてしまう。
でも、最近ふと思う。
押してダメなら引いてみろ。
これ、子育てにも案外当てはまるんじゃないかと。
何でも親が「やりなさい」と言い続けるのではなく、一度こちらが引いてみる。
もちろん、何でも放っておけばいいという話ではない。
やらなければ本当に困ることもあるし、子どもだからまだ親が教えなければいけないこともたくさんある。
ただ、本人が多少困るくらいなら、あえて手を出さないというのも必要なのかもしれない。
例えば学校の準備。
「明日の準備した?」と毎晩親が確認して、忘れ物がないように全部チェックしてあげれば、息子は困らない。
でも、それをいつまでも親がやっていたら、本人は「忘れたら困るから自分で確認しよう」と思う機会がない。
だったら、一度くらい忘れて困ってみればいい。
もちろん、忘れ物をして先生に怒られるようなことがあれば、その時は一緒に考える。
「次はどうすれば忘れないと思う?」
と聞けばいい。
親が全部解決するのではなく、本人に考えさせる。
そういう経験も必要なんだろうなと思う。
とはいえ、実際の子育てはそんなに綺麗にはいかない。
「今日はもう何も言わないぞ」と思っていても、目の前でダラダラしている息子を見ると、
「いや、宿題はやれよ!」
と結局言ってしまう(笑)。
親だって人間なので、毎回冷静に対応できるわけではない。
仕事で疲れて帰ってきて、家でも何度も同じことを言っていると、そりゃイライラする日もある。
だから「子どもには絶対に怒らず、見守りましょう」なんて綺麗なことを言うつもりはない。
怒る時は怒る。
言わなければいけないことは言う。
ただ、それだけではどうにもならない時がある。
そんな時には、少し引いてみる。
親が先回りして全部やってしまわない。
本人に任せてみる。
失敗したら、そこから一緒に考える。
最近はそんなことも少しずつ意識するようになった。
子どもを育てているつもりでも、結局は親の方も試行錯誤の毎日だ。
昨日うまくいかなかった方法が、今日はうまくいくかもしれない。
逆に、昨日うまくいった方法が今日は全然ダメかもしれない。
だから、
押してダメなら引いてみる。
それでもダメなら、また押してみる(笑)。
子育てなんて、たぶんそのくらいでいいんじゃないかと思っている。

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