「祝日=仕事が少ない」
配達員をやっていると、そんなイメージを持たれることもあるかもしれない。
実際、これはコースによる。
企業が休みになるところも多いので、普段なら大量に荷物が動くエリアでも、祝日はかなり静かになることがある。
でも、自分の場合は逆に忙しくなることが結構ある。
理由は、大口の集荷だ。
普段から自分のコースで、大量の荷物を他社へ出しているお客さんがいる。
「これ、毎日よく出すなぁ」と思うくらい荷物が多い。
ただ、普段はうちではなく、別の運送会社を使っている。
ところが祝日になると話が変わる。
そのお客さん自体は祝日でも営業している。
でも、いつも荷物を出している運送会社が休み。
そうなると当然、荷物を出したくても出せない。
そこでどうなるか。
「S川さん、お願いできますか?」
となる。
そして普段なら自分のコースではあまり見ることのないような、大口の荷物が突然ドカッと出てくる。
「おお……今日はこれか(笑)」
となる。
普段から見慣れている荷物ならまだしも、祝日だけ急に大量に出てくる荷物は、なかなかインパクトがある。
とはいえ、自分は言われた仕事をやるだけだ。
集荷依頼が来れば取りに行く。
荷物を積む。
会社に戻る。
仕事なので当然だ。
ただ、本心を言えば、
「普段からうち使ってくれよ……」
とはちょっと思う(笑)。
普段は別の運送会社を使っているのに、その会社が休みになった瞬間だけこちらに頼ってくる。
「こういうときだけ泣きついてくるのね」
なんて思ってしまう。
もちろん、お客さんからすれば荷物を止めるわけにはいかない。
自分たちが営業している以上、荷物を出さなければ仕事にならない。
だから祝日でも動いている運送会社に頼むのは当然だ。
そこに文句を言うつもりはない。
むしろ、こういうときに対応するのも運送会社の仕事だと思う。
ただ、普段から大量の荷物を出しているのを見ると、
「その荷物、少しくらいうちにも分けてくれてもいいんじゃないですかね(笑)」
と思ってしまうだけだ。
そして祝日が終われば、またいつもの運送会社に戻っていく。
自分も特に何もなかったかのように、いつもの仕事に戻る。
祝日だから荷物が少ない。
そんな単純な話ではない。
企業が休みになることで荷物が減る一方、普段使っている運送会社が休みになることで、別の運送会社に荷物が流れてくることもある。
同じ「祝日」でも、コースによって忙しさは全然違う。
運送業って、こういうところが面白い。
そして自分は今日も、突然現れた大口荷物と戦う。
「普段からうち使ってくれよ……」
と思いながら(笑)。
でも、仕事だからやる。

コメント